2017年02月20日

君がため

君がため 春の野に出でて 若菜摘む
   我が衣手に 雪は降りつつ
              光孝天皇


皆さん、こんにちは。
りんたパパです。

今日の宇都宮は晴天なり。
明るい光がさんさんと降り注いでおります。
が、この後はお天気は下り坂に向かうようですね。
NHKのニュースサイトでチェックすると、夕方には傘マークなどもついております。
これからお出かけになる方は、折り畳み傘があった方が良いかもしれませんね。


冒頭の歌は百人一首でお馴染みの光孝天皇の歌です。
「あなたのために春の野に出て野草を摘んでいると、私の衣の袖に雪が降って来てました。
(それでもあなたを想って草を摘んでいます。)」
といった意味でしょうか。
もちろん、「君」には主君という意味もあるので忠義物の家臣が主のために摘み草をしているという解釈も成り立つのでしょうが、詠んだのが天皇ですから主君はおらず、それに想い人の「君」と考えた方がロマンチックじゃないですか、ねぇ。


先日、ウォーキング・マジックのお客様からセリを頂きました。
今はスーパーでも水耕栽培のセリがパックに入って売っていますが、頂いたのは正真正銘の田ゼり。
根っこがしっかりとしていて、実に美味しそうです。
田ゼリは根が一番おいしいと、以前お年寄りから聞いていたりんたパパ、じっくりしっかりと下ごしらえをして、根っこも美味しく頂くことにしました。

ご経験のある方はご存じだと思いますが、田ゼりは田んぼの泥に生えていますから、根っこには泥が絡んでおります。
まずはたっぷりの水で振り洗い。
それから新しい歯ブラシを出して来て、しっかりと根の間をキレイに洗います。
ううむ、手がちべたい・・・。

その作業の合間に思い出したのが冒頭の歌。
「君がため・・・」
だったんですね。
春とは言え、水は冷たいのですが愛する家族のため、美味しい晩餐のためお父ちゃんは袖を濡らして頑張っておるのだよ。
いやいや・・・(天智天皇の 我が衣手は露に濡れつつ とごっちゃになってしまった・・・)
実際に田ゼりの収穫は寒いこの時期に田んぼの泥につかっての収穫でしょうから、とても大変でしょうね。
実に頭が下がります。


さらに思いは巡ります。
光孝天皇が摘んだ”若菜”はいったいどの野草だったのでしょうかね。
やはり春の七草
「セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ これぞ七草」
でしょう。
その筆頭が、そう、やはりセリ。
愛しい「君」のためにセリを摘んだのじゃないかとりんたパパは思うのですね。


丁寧に下処理をしたセリは、半分は丸ごと天ぷら用にとっておき、残り半分は葉と根に分けてみました。
半分にした葉はサッとゆでて胡麻和えにし、根は薄力粉を少しまぶしてほぼ素揚げにしてみました。
この根っこの揚げたのがオイシカッタ。
ビールに良し、スナック感覚で子供たちも先を争ってつまんで食べておりました。
天ぷらは薄い衣をつけてサッと揚げたものと、桜えびと一緒にかき揚げ風にしたものを半々。
実に堪能致しました。
(夢中で食べてしまったので、画像は撮りそびれてしまいました・・・。)

セリのかすかな苦味は、冬の間に縮こまった私たちの体を目覚めさせ、伸び伸び活き活きと体を活性化するためのスイッチを入れてくれる働きがあるそうです。
フキノトウやコゴミ、ゼンマイなどの山菜などもそうですね。
昔の人が愛した旬の味覚は、体調を整えてくれる薬味でもある訳で、天皇が愛する「君」に若菜を摘んだのも、そうした心遣いが込められていたのかもしれないと思うと、また一層味わい深く感じたりも致します。


皆様もこの春、機会がありましたらぜひ「春の若菜」味わってみてくださいね。
素敵な贈り物を下さったお客様に、感謝しているりんたパパでした。
それでは、また。
posted by りんたパパ at 12:46| 栃木 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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