陸上 走り幅跳少年A 栃木県代表の高校三年生、渡辺雅博選手です。
昨年の春から、ウォーキング・マジックに時折り来院してコンディションを調整しつつ、トレーニング方法や体の使い方について一緒に知恵を出し合い、ご指導を続けてきました。
筋肉がゴリゴリと盛り上がった、マッチョな選手が多い中で、比較的細身で引き締まった体格の渡辺選手は、パワーで勝負するよりも全身のバネをいかに生かして、助走の勢いや地面を蹴った反動を跳躍する力に変えていくのかということを追及して、『自分らしい跳び方』をひたすら模索していました。
これはある意味、数字で記録を出すこと以上にあてが無くてゴールが見えない挑戦ですから、より困難な道を求めているわけなんですよね。
少しずつ記録が伸びる中、様々な指導者からのアドバイスを受けることで逆に葛藤も生じたりもして、今春自己ベストをマークして県大会を優勝した後はかえって記録が伸び悩む時期もありました。
そして、迎えた今日。
ちょうどりんたパパが新幹線で一路西へと向かっている頃、競技は行われました。
先ほどりんたパパの実家で結果を確認しましたが、記録はなし。
試技はすべてファールで終わってしまったのですね。
そして、夕方の送信時刻が記されたメールを先ほど受け取りました。
>今、試合が終わりました。
>結果は全部ファールでしたが、最後の最後に自分らしい跳躍をすることができました
>
>ありがとうございました!
結果は結果です。
それでも厳しいトレーニングや練習のプロセスを経て、本番の舞台に立てたこと。
その中で自分の求めていたようなパフォーマンスができたのは、本当に素晴らしいことです。
記録を残せなかった敗者ではなく、自分の求めている跳躍を大舞台でやりとげた選手として、どうか胸を張って帰ってきて欲しいと思うのです。
現在高校3年生の渡辺選手はこの国体をもって高校生活の競技はすべておしまいとなります。
まずは、お疲れ様でした。
どのような進路を選ぶのかは存じ上げませんが、もしこれからも競技を続けるのであれば、引き続きサポートができればと願っています。
ラベル:スポーツ・足底板